サルトル(1905-1980)
フランスの作家サルトルは1929年哲学の教授試験を受けて一番で合格、このとき2番だったボーヴォワール(作家)と 恋に落ちる。
このときサルトルいわく。「恋愛には、必然的恋愛と偶発的恋愛がある。そのどちらも大切にしなけりゃー!」そこで彼が 提案したのが「契約結婚」で、他の相手と偶発的恋愛を楽しんでもいいが、お互いのあいだには秘密を作らない・・・・。世間知らずだった ボーヴォワールは、1も2もなく同意。
偶発的恋愛はサルトルだけが楽しみ、彼女は嫉妬に悩まされた。女に関してマメで女優、湯名人の妻、 自分の教え子と次々と浮気をした。彼は恋愛が終わったあとも、一度愛したその女たちに、望むものを何でも惜しみなく与えた。
関係が切れた女たちは彼のことを「よい友達」と呼んだ。
(参考:やんごとなき姫君たちの秘め事:桐生操著角川文庫)